吉野桃李

より

 茶陶追究の志を果たそうと萩焼宗家の坂高麗左衛門(十二代熊峰)に師事、修業を経て独立萩焼登り窯「桃李」を創設。
桃李窯の所在は、坂家にもゆかり深い奈良東大寺の大仏鋳造にまつわる銅採掘の歴史を遺す長登銅山跡近くに築窯、窯煙を上げました。
 坂家は、豊臣秀吉の朝鮮侵攻に際して毛利輝元が朝鮮から連れ帰った陶工「李敬」を祖としており、十七世紀初め以来萩毛利藩の御用窯として茶陶の伝統を築いてきました。
 坂家で修業できたことで伝統技法を少なからず学ぶことができ、なお一層四季の移ろいを心に感じ土の温もりを炎に託して精進したいと思って居ります。


追記
 号「桃李」は坂家の祖、李敬の一字を頂戴し、窯の周りに桃の木を植え、古事になる「桃李もの言わざれど、下おのずから道を成す」によっています。

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